りっぱなおとなになれなかった

40才くらいの独り言

家族が崩壊してる映画をみた感想

このお盆休みは映画を3本みた。

たまたま家族崩壊モノが重なってしまった。

※ネタバレするので、これからみる人はこれから読まないでください。

 

①シングストリート

gaga.ne.jp

転校した先の学校で、主人公の高校生のオトコのコが音楽とオンナのコにのめり込んでいく話(テキトーすぎる説明ですみません)。友達といっしょに曲を作っていくワクワク感や、バンドが盛り上がっていく感じがイキイキとえがかれていて素敵だった。あと、服装や発言や考え方がコロコロ変わる思春期によくある流行りをすぐに取り入れたがる感じ…あー見ていて恥ずかしい、なんか変な工夫をして~雑誌に影響受けまくって(わたしが高校生くらいの時の情報源は雑誌のみだった&今みたいにGUみたいな安い服は売ってなく服は高くて高級だった)妙な格好してた自分とかぶったりする、思春期あるあるが面白い映画だった。でもわたしとしては、友達と作ったバンドが盛り上がっていく過程が楽しい映画だったので、最後の彼女と旅立つという結末はなんとなく納得出来なかった。もっと音楽とバンドを愛したエピソードも入れて欲しかったと思ったのでした。

で、主人公の家庭は崩壊している。彼が転校させられたのは、そもそも両親のせいだし、両親は不仲でいつもケンカばかり。主人公の兄は、そのケンカの声が聞きたくなくて自分の部屋にひきこもりレコードの音でその声をかき消す。不倫して他の男と住むという母親なのに、キリシタンだから離婚はしない…複雑な中、成長していくのと、その当時(よくわからないけどデュランデュランが流行っていた頃あたり)の音楽と混ざり合って進むストーリーがなかなかいい感じの映画でした。

 

 

②スタンドバイミー

www.tapthepop.net

WOWOWでやってたのを家でみた。

別れた元彼と初めて一緒にみた映画。最近リバイバル上映してたのだ…一緒にみた時は緊張しててあんまり内容が頭に入ってこなかった。このとき彼と感想を話した際、ロクな感想が出なかったわたし。呆れてた…やはり映画はひとりでみるもんだと思ったが、それは関係無くって、今は何回も同じのをみる方がいいなと思っている。

 

日常がイマイチな4人組の少年たちが行方不明になっている少年の死体を探しに行く話。いまさらながら最近みたのだ。もっと若いときにみておくべきで、何回もみておくべきだった。

若い時しか考えつかない感想を持ったはずだから…

少年たちが死体を探しに行く過程で成長していき、共に冒険することで友情が芽生える。たくましくなっていく。橋の線路の上を全速力で走るシーン、父を馬鹿にされた友人をなぐさめるシーン、ヒルが身体中にひっついて大騒ぎするシーン、見つけた死体の前で年上の不良にからまれるシーン、鹿に出会うシーン、すぐに目に思い浮かぶ名シーンばかりで忘れそうになるのだが、この映画は主人公の回想映画だ。あんまり裕福ではなさそうな少年たちは、この冒険のあと離れ離れというか別々の人生を生きるのが感慨深い。今回わたしが一番感極まって泣いてしまったのはいちばん分かり合ってなぐさめて励ましあったガキ大将のクリスは悲しい最期だったことはもちろんだけど、主人公のゴーディーが、兄が死なずに自分が死んでいたら両親はさぞよかったのにと号泣するシーン。

優しくてみんなから慕われていた兄の死で、両親もゴーディーも壊れてしまうことが映画のポイントになっている。

まだ少年のゴーディーが、家族がうまくいっていないのは自分のせいだと思いこんでいる気持ちをずっと持っているのは本当に辛い。みんな愛し合って生きたいはずなのにと、そんな当たり前のことが難しいのか…と考えさせられた。

 

 

③きみはいい子

iiko-movie.com

これもWOWOWでやっていたので家でみた。

学級崩壊の話、障がい児の話、虐待をされていた親が自分の子にも虐待をしてしまっている話のそれぞれで成り立っている。

高良健吾尾野真千子富田靖子池脇千鶴の演技がすごくよくて引き込まれた。虐待するシーンは目を背けたくなるが、それだけで途中で観るのを止めるのはもったいない。描かれている学級崩壊や、障がい児の話、虐待は特別にどっか遠くで起こっている話ではなく、実際によくある辛い現実だ。

いつ自分が、親の介護で手をあげてしまうか分からないし、子どもにつらくあたってしまうかもしれない、いじめをしたり…いじめられたり、自分がけがをして障害者になるかもしれない(実際に普通に青信号で横断歩道を歩いていたら、前方不注意の左折車に接触されて、半身打撲でとんでもない目にあった経験ありなわたし)何が起こるかなんて分からないのだ。

 

ちょっといい加減な雰囲気の先生役の高良健吾が、甥っ子に抱きしめられるシーンで、はっとさせられた。ぽんぽんと背中を触ったり、顔を胸にぎゅっとするので落ち着き、愛されていると実感する。彼はいままで何だかテキトーに教師をしてたが、担任をしているクラスで「身近な人に抱きしめられるように」と意味深な宿題を出す。そして翌日宿題を出された生徒ひとりひとりにていねいに感想を聞いてまわる。そのシーンがすごくよかった。子どもの演技も作った感じかなくて好感をもった。

 

 

映画を3本立て続けにみて思ったのは、わたしはあんまり母に抱きしめられたりしたことがないなあということ。なので、身近な人に抱きしめられるなんて宿題は絶対に出来なかっただろう。

まあいまも無理だけど。母にはベタベタしないでと小さい頃よく言われてて、いつも仕事が忙しくて、わたしは母に甘えた記憶がない。もっと可愛がって欲しかったと今更言っても無駄なのだが、やはりそうだったのだろうとこの映画たちをみて猛烈に思った。あと、スタンドバイミーの意味じゃないけどそばにいて欲しかったのだ。

そして両親は離婚せずに仲良くしていて欲しかったんだと、もう40歳なのに思ってしまった。

仲がいい両親の元で育ててもらいたかったんだなあとしみじみ思った。

 

 

と、数日前にこの3本をみたので結構スラスラとこの文章を打った。

わたしは、かしこくないのですぐに忘れてしまう。どんな映画だったかを。主人公の名前なんかもちろん、感動したシーンでさえ記憶がおぼろげになる。もっと若い、感受性たっぷりの時にいろんな映画や本や音楽や人に触れていたら、もしかしたらもっと感動したシーンを覚えていたかもしれないはずだ。。なんて今さらだな。

 

まー今日は記憶が定かなうちにこれを書けてよかった。

ここに書いておけば自分で見直すことができて、思いだせるもの。