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りっぱなおとなになれなかった

40才くらいの独り言

14年前くらいに書店員だったわたし〜その3

とにかく売りまくりました。内容は分からないけど、とにかく売りました。わたしは文庫と新書担当していて、一日の売上冊数が前任者と比べて減るということは、お客に満足してもらえないということ。

本を買う人は減ることはあっても増えることは絶対にない。

14年前そこまでネットは発達してなかったけど、確実にそれは分かっていた。

 

買う人は(読む人では無い)決まっている。何としてでも、1冊買うのを2冊になるようにしなくてはならないのだ。ついで買いってやつ。まあ、こっちとしては面白い本を出版社が出したらええやんかという気も多々あったのだが。

 

というわけで、よく売った本の話

①やくざ関連本

www.amazon.co.jp

山口組四代目 荒らぶる獅子 (講談社+α文庫)

講談社α文庫の山口組のことを書いたこのシリーズはずーっと売れてた。まあ神戸は山口組の本家だからっていうのもあったのでしょう。もうこうなってくるとご当地本。

 

②ハードボイルド小説

そりゃもう男性はみんな大好き、北方謙三大沢在昌。このお二人は画像を検索しても分かる。

とにかくかっこいいのだ。もうこの名前だけで皆買っていたという印象。

 

③官能小説

わたしは、自分が書店で働くまでこの手の本の存在を知らなかった。文庫と新書の担当になり、なんかよく売れるなあ~と官能小説と知らずに、その関連本をせっせと並べていたら、平積みにしている本が官能小説だらけになり、店長(50才くらい男性)にある日突然呼び出され、そこまでして売上を取る必要はない!客の質が落ちて本屋の質も落ちる!と激怒された思い出がある。そうだったのか…とかなり売ってから気がついたのでした。

その当時売れていたのは

神埼京介の女薫の旅シリーズ

https://www.amazon.co.jp/%E5%A5%B3%E8%96%AB%E3%81%AE%E6%97%85-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%A5%9E%E5%B4%8E%E4%BA%AC%E4%BB%8B-ebook/dp/B00AJCLT2W/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1470471960&sr=1-3&keywords=%E7%A5%9E%E5%B4%8E%E4%BA%AC%E4%BB%8B

このシリーズは飛ぶように売れた。あまりにもよく売れたので、わたしも自分で買って読んでみたけど、さっぱり良さが分からなかった。こんな都合のいい女がいるわけないだろーと思うのですが、男性はそこがいいのでしょう。

 

あとは

https://www.amazon.co.jp/%E7%A6%81%E6%96%AD%E3%81%AE%E7%8D%A3%E3%81%9F%E3%81%A1-%E5%BE%B3%E9%96%93%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BA%83%E5%B1%B1-%E7%BE%A9%E6%85%B6/dp/4198910014/ref=sr_1_4?s=books&ie=UTF8&qid=1470472289&sr=1-4&keywords=%E7%A6%81%E6%96%AD%E3%81%AE%E7%8D%A3

禁断の獣たち 広山義慶

これはミステリーというかサスペンス要素もあったのかなあ。これは本当になぜかよく売れて売れて、翌年の徳間文庫の新刊の配本数が増えたくらい。今、アマゾンで中古で1円。読んでみようかな。

 

 

あとはもちろん団鬼六先生。言わずと知れた縛る人です。

blog.livedoor.jp

団先生は官能小説はもちろん将棋本もすごくよく売れてた。いろんな縛り方があることを学習した。

 

 

いや〜フランス書院とかまだあるのか…すごい。表紙が素敵。こんなんレジに持ってくるのすごい勇気いると思う。レジで受け取る方も緊張したな。

www.france.jp

 

 

わたしがここで紹介したような本を買う人は、本屋によく来て本が好きで、いつもなにか無いか探していたような人たちばっかり。その発掘精神というか探究心みたいなのがメラメラしたお客を飽きさせないようにすることをいつも考えていた。本屋で働いていた時につけた数年間の知識が蓄積されると、関西弁で言う“けったいな”キャラなわたしになっていた。

同じ歳の女性とは明らかに違うキャラとノリ。

同じ歳の女性といるより、そこらへんのおっちゃんといる方が楽。

わたしって可愛いでしょう、イケてるでしょうというオーラを出す人や、その人たちが群れたりしてるのが苦手で、いつもひとりで孤高なおじさんの方がよっぽど親しみを感じてた。今もちょっとそういう気持ち。

と、そんなことを言っているわたしのことをおじさんは好きではないだろうが。

なんか間違ってたなあと思うけど、今さらどうしようもない。

でもレジだけを打つだけでいいと思っていた本屋で、いろいろ学べてとてもラッキーだった。本当に大したことは学んでないが、それはとても良い経験ができたと思う。

まあどんな所で働いても、いろんなことを学ぶのだから、とくに本屋がすばらしいってわけではないのですが。まあわたしはそういう感じでした。